展示スペースの関係上 WEB版として平調の歴史を公開します。


 当社には、昭和のハイテク探偵機器から、平成、令和の3世代の調査機器があります。
盗聴器関係・DTMF解読器・エンゼルノート・ピーコン発信器・GPS・CCD-V8 8mmビデオカメラ・DVカム・フィルム一眼カメラ・デジタルカメラ・CCDカメラ・赤外線投光器・レーザー式画像電送機等々掲載していったらかなりの量(1000点近く)になります。

当初は、探偵マニアの方向けに展示し、探偵業への興味を持って頂く一つになればと考えていたのですが、量があまりにも多いので厳選して掲載していきたいと思います。
過去の探偵社と比べたら、今の探偵社は本当に恵まれています。 昔はそんな便利なものもなければ、試行錯誤の繰り返しでしたからね。

 現在の調査機器については、平松総合調査事務所の調査能力のページをご覧下さい。

フィルム一眼レフ

ハッキリ言いますが、カメラって大嫌いだった。 
シャッターを押した瞬間は、撮影できている気分でいても、現像した後の現実(ブレブレやボケボケ写真)でどれだけ泣かされたか。

誰もは最初は素人だし、知識もない中で撮影しては自腹で現像した結果で痛い出費を感じながら練習するしかなかった。
私は使い方も荒いし、一番最初に購入したカメラは現場でぶっ潰してしまったので手元にないが、そんな悔しい思いでを綴りながら書いていきたいと思います。


 2台目 1990年に発売された、MINOLTA α8700i
 当時、最上位機種として発売された機種です。
今はカメラケースの奥で眠っているカメラですが、当時は本当お世話になりました。 

 このカメラとの思い出は、1台目のカメラを壊し、痛い懐の中で購入したのですが、レンズ2本と本体でなんぼしたか・・・
食べるのもカツカツの中だったけど背伸びをして購入したという思い出しか残ってない。( ̄。 ̄;) 


 3台目1995年発売 MINOLTA α303si SUPER
 思い出の多い相棒。 
siシリーズは、ゼロタイムオート(カメラを構えるだけで瞬時にAF、AE、オートズームが起動、シャッターチャンスのタイムラグを限りなくゼロに近づけようとしたカメラです。

 浮気調査で、某神社のご神木に境内にあったハシゴを掛けて登り浮気現場を撮影したり、フラッシュに赤外線フィルムを付けて暗視撮影やら、5日間ファインダーを見ながら張り込みして、ドアが開いた、たった15秒の瞬間を撮影したりこのカメラとの思い出は多い。




フィルムからデジカメ・デジタルスチルカメラ・コンデジ・ビデオカメラ・CCDカメラへ


コンデジ・デジカメは、リコー・パナソニック・キャノン・ソニーと使用していましたが、最近のコンデジは低価格で高品質のものが増えてきましたね。 
基本動画が必要でない公示送達の調査や初動調査の現場撮影用にしか使用しませんが最近4k動画の撮影できるものも増えてきましたのでもっと活用してもいいのかと。
 現在ソニーのα7S以外カメラケースの中で化石化しています。


昔から現在まで使用していたビデオなのですが、SONYビデオHI8・ビクター KY−F30/
シャープVL-MR1PRO/その後はSONYのオンパレードなんだけど、ここ数年ビクターやパナソニックも使用したけどやっぱ戻るところはSONYでしたね。

 CCD-TRV95K 1998年3月発売
夜間の長回し用に使用していました。
感度もいいですし、よく働いてくれました名器の一台ですね








 SONY DCR-PC120  1999年9月
 主に鞄カメラ用で使用していました。
当時使用していたピンフォールレンズが逆像だったことから重宝したの一台です。
この後、購入したSONY DCR-PC300K 2003年9月が筐体が黒色で即買いで購入し使用していたのですが、仕事中に落下破損で廃棄したので残っているのはこれだけです。




 SHARP VL-MR1PRO 2000年7月
 2000年7月〜2005年までの間使用していた、私の中では名器中の名器。 この機器の現在バージョンがあれば迷わず購入している。
・レンズは光学22倍ズームレンズ
・高感度ズームマイクも付属 
・液晶部分を取り外して本体とケーブル(5m)で接続し、画像を見ながら遠隔操作できる液晶リモコン機能
・静止画撮影機能もあり、動画を撮影しながら任意のシーンをSDメモリーカードに撮影できる。正に探偵のためのビデオカメラだったから2台所有していました。

 SONY HDR-SR12 2008年2月
 DVテープから大容量HDDへ。
 AVCHD1920×1080ドットのフルHD高解像度で撮影できるようになりアナログでの取込は撮影した時間と同じ時間を掛けて映像を取り込んでいたのですが一気に改善されました。

その他のハンディカムは「調査能力」のページで掲載しています。





CCDカメラ
 STAR  LIGHT  B/W  CAMERA(右側)
 和歌山という土地柄か暗闇が多い。
そんな暗闇の中で撮影するのは本当に至難の業なのですが、その中で出会ったカメラが「STAR  LIGHT  B/W  CAMERA」というCCDカメラというカメラだったのですが、ハッキリ言って使い物にならず・・・・その他何台か購入しましたがどれも糞。
ジャンクでしかありません。
現場で使用したのはたった2回でお蔵入りしました。
それ以外にも多くのCCDカメラを使用しましたが私のなかではすべて没!! どれだけこれにお金を掛けたか計り知れません。

 KOCOM DVRS AN200 260倍ズーム
SONY製 1/4 "Super HADCCDセンサーを搭載したカラーカメラです。 なんと260倍(26倍光学ズームと10倍デジタルズーム機能)を備えたズームレンズが装備されておりデイナイト1Luxで当時活躍してくれたカメラです。






 WATECとのとの出会い
 写真下の左端にあるのが、名器902Hです。
現在でも使用していますが、このカメラと出会ったのは韓国。
SAMSONやLG、そしてKOCOなど韓国のメーカーのCCDを現地で見て回る中で、 鍾路3街駅の電気街のお店で教えて頂いたのが、WATECのCCDカメラでした。その後私がWATECマニアになったのは有名な話なのですが、現在ではWATEC製のカメラ17台を用途に合わせて使用しています。

映像伝送システムのあれこれ
 RFシステムの伝送システム
 案はいいけど使い物にならなかったRFシステムのカメラ。
 それでも当時は画期的な商品だったのですが・・・・
 送信カメラと受信機は数台ありますが、これにいくら使ったか?
 目の前でもノイズだらけで・・・・






 レーザー式伝送システム
 レーザーで映像を飛ばすという画期的なものでしたが、設置が難しくフィールドテストで没になった装置です。








 1.2GHz 2.4GHzの送受信用パワーアンプは、某メーカー様に別注をして制作して頂いたものです。
送信出力を少し上げて受信感度を最大限まで上げ、指向性2スタック八木アンテナなどの技術力は探偵業界で当社だけでした。

 写真上 2.4GHz受信増幅アンプ
 写真下 2.4GHz送信増幅アンプ

 



1.2GHz受信増幅アンプと1.2GHz八木アンテナ
 
自作2.4GHz送信機と市販4ch受信機

CCDカメラを使用するようになり、記録する為の録画機も大きく変わりました。

 ポータブルVHS録画用レコーダー
これは、某探偵社様の遺品として頂いたもので私が使用していたものではないのですが、ポーダブルかつモニター付きとは当時としては便利な機器だったと思います。






 下から4台目のTIME LAPSE、5台目TIME LAPSE、一番上、初代デジタルビデオレコーダー・上から2台目は2台目デジタルビデオレコーダー、そして現在は8テラハードディスクレコーダーを使用しています。
 VHS〜DV〜HDDと記録容量も画質も良くなり、そして高性能になったけど、この機器があったから数多くの証拠を押さえることができたのと、録りこぼしというボンミスが0になった分設備投資には大きな費用を掛けてきました。
今では、数日間に亘る連続録画を複数のカメラを使用してできるという昔では考えられないですよね。

 SONY HDV-GV700
 これは現在でも2〜3年に1度ぐらいは使用していますが、難易度が高く張り込みが不可能な場所で高感度のCCDカメラを使用し撮影する場合のみ使用しますが、DVテープの為電池とテープの交換作業が難点。

SONYがこれのメモリーカードやSSDのタイプを発売してくれたら即買いすると思います(@^▽^@)



カーハンター発信器〜記録型GPS・検索型GPS

 カーハンター発信器
 VHF帯域・UHF帯域を使用して、信号音やメロディーの強弱で対象車両を探すという機器ですが、元々狩猟のフォックスハンティング用の機器を調査用に改造したものです。

 当時、対象車両に設置していたのですが、本当によく盗難にあった。 だって受信機があれば誰でも見つけられたからね。















 現在でも様々な形状のカーハンターがありますが、初期・中期・後期のカーハンターを掲載していますが、動いたら動体検知するという優れものもあり、VHFタイプのものは数キロは電波が飛びました。
今のGPSと比べたら話にはならないですが当時これが無ければ仕事になりませんでした。


カーハンター用の指向性のアンテナ。
通常は受信機の受信レベルで方向と距離を探る場合と、方向を探るものとありました。
受信機のS感の振りと音の強弱だったのですが、車両に搭載しているアンテナは無指向性のものだったので、MIZUHOK FRX-2001は良い仕事をしてくれました。

 










PHS改造型発信器 
PHSは「Personal Handy-phone System」の省略なのですが、PHSの改造機は小型でNTTパーソナル・DDIポケットなど様々な機種が販売されそれを改造したもので飛躍的に調査がやりやすくなりました。
当時、大阪がメインだったので問題は無かったのですが、和歌山で使えたのは市内の一部エリアだけでした。

GPS機器

某社のGPS機器を自作で改造して使用していました。
だって、当時改造専門の店に出したら5万円ほど改造費がいりましたが自分で改造したら1000円弱で改造ができました。 音のうるさいスピーカーを外し、データーの取り出しコネクターを撤去し、オンオフのスイッチと単三電池仕様にしていたのですが、左から改造バージョン1.2.3そして今だから内部公開のバージョン4です。


FM帯域 盗聴器                    VHFタイプ盗聴器

UHF帯域盗聴器                   コンクリートマイク型盗聴器

当社で所有する盗聴器の一部です。
この中でVHFタイプ盗聴器の写真の左端の盗聴器は公衆電話や家庭用電話機の受話器用盗聴器なのですが超レアな盗聴器です。 電話回線のヒューズ型・ボックス型・電話回線用・AC100V用・隠し用など様々なタイプの国産の盗聴器がありましたが、現在は製作する職人さんが老朽化でいなくなり、基板の入手もできず、今販売されている盗聴器は、飛ばない・集音効果が低い・高い・故障も多い粗悪品だらけ。
※尚、現在販売されている盗聴器は掲載しておりません。m(_ _)m

盗聴器用受信・録音セット 








 上記機器は、今の探偵さんなら知らないでしょうね。
昭和時代の代物です。 手帳型以外のものを対象者宅の近隣に隠し録音していたもので、各周波数に応じたものがありました。

今なら、受信機とボイスレコーダーで小型化ができますが、当時はこれしかなかったんですよね。






自作 赤外線投光器(試作機)

これは売れました。当時毎日制作していました。
防炎タイプを作成は失敗したのですか、可視光線・不可視光線の2タイプを制作し自身でも現場で使用していました。
日本橋にあったみさと無線の前田社長(故)と試行錯誤して作ったのですが二人で机の上で朝から晩まで作っていた名器です。
飛びもよく明るかったしね。
ただ光源の強弱は安定家電元気の電圧変更で強弱を変えるというアナログなものでした。 

今回、大量にある機材の一部を公開しましたが、32年間もがき苦しんできた歴史の一部として公開しました。
「探偵って届出を出せば誰でも簡単に出来る」と言う方や、仕事道具にお金を掛けない素人の探偵が多いのは現実です。 

そんな業界の中で32年間試行錯誤して、無駄なお金を捨てながらも諦めることなく真実の証拠を掴むために積み重ねてきた記録でもあります。その機材の中には違法性のあるものも多く含まれていますが、過去の機材だし時効ということで・・・・( ̄∇ ̄) 
またそのうち、まだまだ面白い機材があるので追加で掲載したいと思いますのでお楽しみに。